企業の印象は確実にアップし、その会社を受けてみたいという学生が増える。
応募者全員を採用することはできないが、何かひとつでも学生のためになる情報を提供したいという気持ちがあれば、学生に対する態度も変わってくるはずだ。
一方、「どうしてもこの学生に入社してほしい」と思っている学生に、本人の立場に立った客観的なアドバイスをするのはなかなか難しい。
しかし、学生にとっては人生を左右する決定である。
いったん自社の利益という意識は捨てて、一社会人、人生の先輩としてのアドバイスを心がけてほしい。
もし自社以外の内定先がわかったなら、「あの会社のいいところはここ、うちの会社のいいところはここ」などと学生が知らない情報や判断に役立つ情報を与えてあげてほしい。
学生本人は、いろいろな選択肢を考えているうちに論点が混乱してくるので、よく話を聞いて、迷っている点を整理してあげるのもいい。
もし学生が他社に決めるというのなら、その決定を祝福し、頑張れと応援する。
たとえ別の会社に行っても、人としてよい関係が持てたことに変わりはない。
学生からしてみれば、その会社の内定を断った時の対応で、「やっぱり行かなくてよかった」と思われるか、「いい会社だなあ」と思われるかがハッキリ分かれるのだ。
内定を出す学生に対しても、出さない学生に対しても、本音のフィードバックをしていくということは、学生にとっても、社会全体にとっても、自社の採用活動に対してもいい結果をもたらすものである。
提案5新卒通年採用、毎月入社。
最後に、「新卒通年採用・毎月入社の実施」を提案したい。
中途採用では「通年採用・毎月入社」が当たり前になっているが、新卒採用では、年に一回、四月に入社するという慣習が根強い。
通年採用を実施している企業でも、入社は四月のみというケースが多いのが現状だ。
私が新卒で入社したAでは一九九七年当時から新卒でも「毎月入社」が実施されていた。
海外の研修センターに日本人を一気に送り込んでしまうと、世界中から集まってくる新入社員とコミュニケーションする機会を減らしてしまうという理由で、毎月入社にしているという話を聞いたことがある。
どういう理由であれ、「毎月入社」を実施するということになれば、会社の受け入れ態勢も最適化していかねばならない。
新入社員研修も四月に一気に受け入れることをやめると、外部の研修センターを使わなくても、社内の会議室だけでオペレーションすることができる可能性がある。
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